良質なコンテンツの書き方のコツはGoogleが推奨する”EAT”

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「せっかくブログをやるならPV数がほしい」と思いますよね。そのためには、Googleの検索エンジンで上位表示される必要があります。

その方法を調べると、”良質なコンテンツ”というキーワードが出てきます。「良質」って結構ボヤッとしてますよね。

”良質なコンテンツ”を紐解くカギは、「ユーザーファーストである」ということです。つまり、「ユーザーに対して有益な情報があるか」ということです。

 

この記事をではGoogleが公表している内容に触れながら「良質なコンテンツとは?(”ユーザーに対して有益な情報である”という判断方法とは?)」と「良質なコンテンツの書き方」ついて具体的に掘り下げていきます。

 

 

”良質なコンテンツ”とは?Googleの推奨するEAT(3つの評価基準)

聞いたことがある人も多いと思いますが、Googleは以下の3つの要素を持つウェブサイトに関して高く評価すると公式的に発表しています。

  • Expertise.(専門性)
  • Authority.(権威性)
  • Trustworthiness.(信頼性)

それぞれの頭文字をとって”EAT”です

 

2019年9月のコアアップデートで良質なコンテンツについて、Google側は良質なコンテンツを作成するための「コンテンツを自己評価するための新しい質問」を更新しています。その内容のEATに関する部分を抜粋しました。

  • コンテンツは、明確な情報源、関係する専門知識の証明、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(著者ページへのリンクやサイトの概要ページなど)など、掲載されている情報が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供しているか?
  • コンテンツを制作しているサイトを調査した場合、そのトピックに関する権威者としてそのサイトが信頼されている、または広く認識されているという印象を受けるか?
  • コンテンツは、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか?
  • コンテンツに明らかな誤情報がないか?
  • お金や人生を左右するような問題について、このコンテンツを安心して信頼できるか?

参考: ウェブマスター向け公式ブログ

※良質なコンテンツに関する既存の自己評価の内容についてはこちら(ウェブマスター向け公式ブログ:良質なサイトを作るためのアドバイス

 

上から順番にザックリ説明すると次のようになります。※EATの分類はカッコ内
  • その分野に特化したサイトであるかどうか。(E:専門性)
  • 第3者から評価されているか?(被リンクやサイテーションなど)(T:信頼性)
  • 著者が「専門知識がある」と証明できる情報は提示されているか?(A:権威性)
  • ウソや俗説、誤字脱字はないか?(T:信頼性)
  • お金や生き方について、コンテンツの内容の信頼性は?(T:信頼性)

 

Googleの推奨するEAT:Expertise.(専門性)

Expertise.(専門性)

 

文字の通り専門性が高いサイト又は、コンテンツのことです。

 

”専門性”を高める方法

  1. その分野に関するコンテンツを充実させる
  2. 被リンクされる

 

1.その分野に関するコンテンツを充実させる

その分野に関するコンテンツをたくさん作りましょう。

例えば、特化型のサイトなのに「コンテンツが10記事しかない」というようなサイトは誰が見ても専門性が高いサイトとは言いにくいですよね。

Googleの評価基準ではサイト全体の専門性も評価対象であると言われています。

 

2.被リンクされる

自分ではできないですが、専門性を高める上で効果があります。

被リンクを貼ってもらえる方法としては、まずはランキングサイトに登録しましょう。(”人気ブログランキング”や”FC2ブログランキング”など)

ランキングサイトでは、分野ごとのランキングが表示されます。そのランキングで上位表示されれば信頼性は上がるし、そこから被リンクも生まれます。

 

Googleの推奨するEAT:Authority.(権威性)

Authority.(権威性)

 

権威性(けんいせい)と読みます。ちょっと聞きなれない言葉ですね。

どういうことかというと、「権威性とは自分よりも地位や権力が高い人、また専門知識を有している人の発言や行動を無意識のうちに従ってしまう人間の性質」のことです。

医者や学者のようなその分野のプロフェッショナルの人が言ったことは信じてしまいますよね、つまりはそういうことです。

言い換えると、”ネームバリュー”とも言います。

その人の肩書や知名度・認知度が高ければ高いほど、権威性が高まるということです。

 

”権威性”を高める方法

  1. プロフィール情報の充実させる
  2. コンテンツに経歴や実績を書く

 

1.プロフィール情報の充実させる

「その分野に対して自分は強いですよ」ということが証明できる内容をプロフィール情報に記載しましょう。

例えば、次のようなことを書くと証明できると思います。

  • 何か賞を受賞した経験
  • メディアに取り上げられた経験
  • 大学時代に研究していたこと
  • 今その分野の仕事をしているということ

など

 

ユーザーがそのプロフィールを観て「この人の情報はマジっぽい」と思われるような情報をプロフィールに書きまくりましょう。

賞を獲ったときの新聞やメディアの画像を貼ったりすることで、信憑性(しんぴょうせい)が増します。

 

2.コンテンツに経歴や実績を書く

コンテンツの内容に入る前に、簡単な自己紹介をするという方法です。

こういうサイトを見かけたことはあると思いますが、コンテンツの冒頭で経歴や実績を簡単に書くことで直接的に「このコンテンツの書いてる私は専門家ですよ」ということを伝えることができます。

 

文章の途中にさりげなく経歴や実績を入れ込むのも方法の1つですね。

私の場合だと、「システムエンジニア(SE)歴が9年(2020/01時点)」というワードを文章中にさりげなく入れたりします。

 

Googleの推奨するEAT:Trustworthiness.(信頼性)

Trustworthiness.(信頼性)

 

最後は信頼性です。ウェブサイトにおける信頼性とはどういうことかというと、代表的なのは次のようなものです。

  • 行政・機関が運営している
  • 運営者の情報がオープン

 

例えば、海外旅行をする時に旅行会社が運営しているサイトで旅行プランを決めたりしますよね。

どこの誰かもわからない人や企業が運営しているサイトで旅行プランを立てたりしませんよね。

それが信頼性です。

 

Googleの既存の自己評価の質問の中に次のような質問があります。

  • あなたはこのサイトにクレジット カード情報を安心して提供できるか?

参考:ウェブマスター向け公式ブログ

 

めっちゃ極端ですが、信頼性というのはそういうことです。

 

”信頼性”の高め方

  1. ランキングサイトで上位を獲る
  2. 有名なキュレーションサイトに掲載される
  3. 発リンクを貼る

 

1.ランキングサイトで上位を獲る

”専門性”の項目でも触れましたが、ランキングサイトはそれぞれの分野のランキングがあります。その分野の3位以内だとユーザー側に立った時に信頼度が高いですよね。

いろんなランキングサイトに登録して上位を目指すことがおすすめの方法ですね。

ランキングサイトの順位はユーザーの投票によって決まりますが、良質なコンテンツに対してじゃないとユーザーは納得してくれません。

ランキング上位を目指すことが、良質なコンテンツを作るということにも繋がります。

 

2.有名なキュレーションサイトに掲載される

キュレーションサイトとは、簡単に言うと「まとめサイト」のような感じです。いろんなサイトから有益な情報だったり、面白い情報だったりを集めてトピックとして一覧化しています。

Yahooやbingなどはその日のトピック記事を掲載しています。そういったパワーがあるサイトに掲載されるということは、Yahooのお墨付きがもらえていますので信頼性は高いですよね。

 

3.発リンクを貼る

ぶっちゃけると、自分のサイトから他人のサイトへのリンクを貼ることです。

「自分のサイトに集めたいのに他へのリンク貼ったら出て行っちゃうじゃん」と思うかもしれませんが、信頼性の高いサイトの発リンクは効果が期待できると言われています。

なぜかと言うと、信頼できる情報を信頼できる情報源から引用しているということは、その紹介しているコンテンツは信頼できるということです。

 

この記事を例にすると、”EAT”についての内容をGoogleの「ウェブマスター向け公式ブログ」より引用しています。

この記事を読んで頂いているユーザーは、「Googleがそう言ってるし、信頼できる情報だ!」と思って頂いた人も少なくないと思います。

 

ぶっちゃけてしまうと、「他人の”EAT”を利用して、自分の”EAT”を上げる」という方法です。

 

著者EATを改善したらアクセス数が伸びた海外の事例

著者EATとは、”その記事をを書いた人”や”サイトの運営者”、”監修している人”などの「専門性」・「権威性」・「信頼性」のことを指します。上の説明でも少し触れましたね。

Googleの公表した自己評価の質問にも「著者」という言葉が出てきているように、コンテンツに関わってた人もGoogleの評価基準の1つとなっています。

その著者EATを改善することで、大きくPV数を伸ばした海外の事例がありますので紹介します。

 

事例:Googleのアップデートで有名な医療サイトのアクセス数がガタ落ちしたが回復した例

医療サイトのアクセス数の推移

参考:Marie Haynes Consulting

上の画像でアクセス数を回復させるためにやった施策は次の4つです。私なりにわかりやすい表現に訳しました。

  • 各投稿に著者プロフィールを追加し、受賞した賞、言及されたとこがらなど詳細に記載した
  • その分野のスペシャリストにコンテンツについて医学的に事実確認させ、その事実を記載した。
  • 医療科学文献の使用を改善した。
  • すべての投稿に「最終更新日」を追加した上で、新しい情報を追記するかを3ヵ月ごとにレビューした。

 

この例では、EATを改善することで極端に成果が出たものです。

個人で運営しているサイトでは、このような極端に成果が見込める可能性は少ないとは思いますが、著者EATを改善することで効果自体は期待できます。

繰り返しになりますが、コンテンツのEATを高めることも大事ですが、良質なコンテンツを語る上でプロフィールも重要な要素だということを理解する必要がありますね

 

”良質コンテンツ”を書くためのコツ

”良質コンテンツ”を書くためのコツ

ここまでは、良質なコンテンツの定義となる”EAT”についての説明と高める方法を解説しました。

ここからは、「”EAT”を意識しつつどうやって良質なコンテンツを書けばいいのか」ということを解説します。

 

”良質なコンテンツ”を書くためのコツは次の通りです。

  • キーワードの選定
  • ターゲットの明確化(ペルソナ設定)
  • 「答え」はあるか
  • 記事の構成

基本的なことはこの4つです。

 

キーワードの選定

ここまでで、記事の中身が固まりました。あとは入口です。

中身がどれだけしっかり描かれていても、入口が適当だと中身を見てもらえません

 

どういったキーワードを選べばよりかというと、次のワードをご覧ください。

  • おすすめ
  • 口コミ
  • 評価
  • 比較

 

これらは、商品を紹介するときに使えるキーワードです。

検索で上位の記事のタイトルで見たことありますよね。

 

ユーザーは検索エンジンでどのような検索キーワードで検索するかを意識して考えます。

上記のようなキーワードは強いですね。

 

タイトルはセンスよりも需要で決める

自分のセンスだけで決定しない方がイイです。検索エンジンは評価してくれません。

ターゲットの「悩み」を解決できそうなタイトルを考えて、それに見合ったタイトルを決めることが重要です。

 

”キーワードプランナー”というGoogleが提供している無料ツールがおすすめです。

”キーワードプランナー”は対象のキーワードとセットで検索されているキーワード(”サジェストキーワード”とも言う)を一覧で表示してくれます。

検索ボリュームも表示されるので、記事の内容を決めるときに便利です。私も使っています。

 

ターゲットの明確化(ペルソナ設定)

キーワードが決まったら、その記事は誰に向けて書くかということを明確化する必要があります。

最初に言ったように、”良質なコンテンツ”はユーザーファーストになっているかが重要です

「じゃあ、そのユーザーって誰?」ってことがボヤっとしていたら、ユーザーファーストな記事は書けません。

ターゲットを明確にすればするほど、「何について書けばイイのか」ということが見えてきます。

 

「答え」はあるか

ペルソナ設定ができたら、次のフェーズは「ユーザーの”悩み”を解決できているか」ということです。

ユーザーは、検索キーワードに対して「答え」を求めています。

答えがない記事・答えになっていない記事はユーザーにとって価値がありません。

ペルソナ設定ができていれ「ユーザーは何を求めているか」ということがわかるはずです。

 

記事の構成

”ターゲット”、”内容”が決まったら次は、”構成”です。

人はせっかちな生き物です。

ユーザーがとりあえず「答え」を知りたがっています。それなのに”起承転結”で記事を書いてしまうと、一番最後に「答え」が来ます。

 

下の内容を見てください。起承転結を意識してザックリ書いてみました。

  • 起:私は~だから~をしようと思いました。
  • 承:実はこういうことがあったんです。
  • 転:なのでこれをすれば実現できると思いました。
  • 結:これをやることで実現できました。

 

「答え」にたどり着くまでが長い!

 

次に下のように書いてみたら

  • 結:これをやることで実現できました。その理由は次の通りです。
  • 起:私は~だから~をしようと思いました。
  • 承:実はこういうことがあったんです。
  • 転:なのでこれをすれば実現できると思いました。
  • 結:これをやることで実現できました。

 

この文章では、一番最初に”結”を持ってきて、あとは前の文章と全く同じです。

こうすることで読者としては、「これをするとできるのか~」と納得します。

ここでまず、「悩み」を解決です。

その次のアクションとしては、「その根拠は~」となるので、読み進めてくれます。

 

上記の例ではかなり極端ですが、「とりあえず答えを知りたい」というユーザーのオーダーに応えてあげることでスッキリしてもらってから、そのあとにエピソードや根拠などを語ると最後まで読んでもらえる可能性は高まると思います。

 

まとめ

winner

 

”良質なコンテンツ”というボヤっとした内容について、「良質なコンテンツの定義」や「書き方」について解説しました。

”EAT”はすぐにはできません。ここまで読んでくださったのなら理解されていると思いますが、「専門性」「権威性」「信頼性」も記事数を増やしサイトを育てていくことで、サイト自体に”EAT”が備わってきます。著者自体にも”EAT”が生まれます。

 

細かいテクニックは抜きにしても、良質なコンテンツの基礎を押さえた上でコンテンツを作っていくことで、サイト全体の価値が上がりGoogleからも評価されます。そうなれば、検索上位も上がりアクセス数も伸びます。

 

この記事では、Googleから評価されるコンテンツについて言及してきましたが、良質なコンテンツを作る上でもっとも有効でもっともシンプルなことは、「ユーザーファーストなコンテンツを作る」ということです。

Googleの検索エンジンを意識するより、ユーザーを意識してコンテンツを作ることで自(おの)ずと”良質なコンテンツ”が作れるようになると思います。

私もSEOについて調査したり研究したりしていますが、Googleの検索エンジンの思想と同調して、「ユーザーファースト」を追究していくことが一番イイと思います。

記事を評価するのは、最終的に「人」であることを忘れちゃいけないですね。

 

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