楽天モバイルの新サービス「楽天モバイル UN-LIMIT」の月額利用料が発表されました。
通信制限なしで月額2980円!
国内の携帯電話会社の御三家(docomo・au・SoftBank)に対抗するには安さで勝負するしかないですよね。
想定内の対抗策でしたが、想定外の金額でしたね。
この記事では、楽天モバイル UN-LIMITのプラン金額を受けて次の疑問点に関して解説します。
後半では、楽天モバイルに切り替えるときの注意点を解説します。
- 今までの格安SIMとしての楽天モバイルとの明確な違い
- なぜ1つのプラン
- 購入時の3つの注意点
今までの格安SIMとしての楽天モバイルとUN-LIMITの明確な違い
今までの楽天モバイルは、格安SIMとして携帯電話業界に参画していましたが、これからはMNO(つまり、”キャリア”)業者としての参画になります。
MNOサービスを展開することで、格安SIMの最大のデメリットである通信速度の不安定(時間帯や曜日によって速度が変わる)が解消されます。
- docomo
- au
- SoftBank
「格安SIM」の基礎知識
「違いがいまいちわからない…」という人のために、格安SIMについてザッと解説します。
そもそも格安SIMは上で挙げたMNO業者のように独自の回線を持っていません。
MNO業者から回線を間借りしているだけです。
なので、格安SIM業者は基地局などの管理費用や建設費用がかからないため、MNO業者より安くサービスが提供できているというわけです。
格安SIMの強みは「安さ」ですが、弱みは「回線速度の不安定」
知っての通りMNO業者も携帯電話事業を展開しています。
MNO業者と直接契約している顧客の回線を優先して電波を提供しているので、間借りしている格安SIM業者の回線はMNO業者と直接契約している人よりは遅くなるし回線の利用状況次第では繋がりにくくなります。
楽天モバイル UN-LIMITはなぜプランが1つしかないのか
三木谷浩史会長兼社長は金額の発表時に次のようなことを言っています。
プランが増えて分かりにくいことにはならない。
参考:三木谷浩史会長兼社長の楽天モバイル UN-LIMITの発表時のコメント
この問題に関しては、スマホを持っている誰もが契約時に経験していると思います。
プランやオプションの組み合わせで金額が変わってくるんですよね,,,
楽天モバイルの月額は2980円なので、かなり安いです。
なので、プランを増やしてニーズに対応するという発想ではなく、「安いし使い放題でみんなハッピー」という発想ですね。
この方法なら、顧客に複雑なプランの説明もいらないし、プランが1つなので迷わないし、契約の時の説明時間や待ち時間も少しは解消されそうですね。
楽天モバイル UN-LIMITに乗り換えるときの注意点
MNOサービスを始めたばかりだからこその注意しなくてはいけない点がいくつかあります。
その今わかっている点を3つ挙げます。
購入を検討している人はこれから説明する内容を理解した上で購入することをおすすめします。
楽天モバイル UN-LIMITのSIMのみ乗り換えはできない
楽天モバイル UN-LIMITは独自の回線がメインなので、それに対応した機種は今は楽天モバイル専用のスマホしかないです。
※将来的にいろいろ出てくるかも知れないですね。
楽天モバイルの通信エリアをチェック
docomo・au・SoftBankとは違い基地局がまだ少ないので、地方は繋がりにくい可能性が高いです。(全国の通信エリアはコチラ)
参考までに私が経験した回線のトラブルを紹介します。
某有名なポケットWi-Fiを契約した後の話です。
契約前はちゃんと住んでいたエリアの通信情報を公式サイトで確認し、”良好”と表示されていたため契約しました。(当時は割と都会に住んでいました)
ですが、実際にルーターが届いて通信を行ったところ繋がらなかったんです。
すぐに問い合わせたところ、「周囲の状況や建物の中だと繋がりにくい場合がある」とのことでした。
「公式サイトで”良好”と表示されてて、家の中では繋がらない。外に出ても繋がったり切れたり…どうすればいい」と質問しました。
「どうしようもないから不満なら返金するからルーターを返却してください」とのことでした。
こんなこともあるので、注意が必要です。
使い放題なのは楽天モバイル UN-LIMITの回線のときだけですので、繋がらない場合は他のキャリアの回線を使っている状態なので2GBの制限があります。
契約時には、今どっちの回線に繋がっているか調べる方法を聞いておくことをおすすめします。
楽天モバイルは5Gは2020年からじゃない
テレビでは、「5Gは2020年から」と言われていますが、楽天モバイル UN-LIMITは2021年3月からです。
5Gのプランが月額2980円かどうかはその時になってみないとわからないですね。
まとめ:購入するなら時期尚早という意見もあることを前提に…
KDDIの高橋誠社長は決算発表で楽天モバイル UN-LIMITサービスについて、次のようなコメントをしています。
楽天の開設基地数は約3000局(1月時点)であるのに対し、KDDIの基地局は数万局以上ある。
参考:KDDI高橋誠社長の決算発表時のコメント
つまり、「基地局が全然足りてないんじゃない?」と言っています。
基地局が数万局あるauでも、繋がりにくいエリアが存在しているのに、全国で3000局しか基地局がない楽天モバイル UN-LIMITは「大丈夫か?」と思わざるを得ません。
5Gに関しても他のキャリアより、1年遅れだし金額がどう転ぶかは未知数です。
とは言え、「安さ」に関しては現状は最強なので悪くないサービスだと思います。
安さ以外にも、他のキャリアにはない3つの強みがあります。
- 楽天モバイルの扱う端末は、SIMロックがかかっていない
- 最低利用期間なし(2年縛りとかない)
- 契約解除料なし
安さのほかにも、この3点を加味すると御三家(docomo・au・SoftBank)にも太刀打ちできるかも知れませんね。
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