ITの大手企業と中小企業の働き方を比較!大きく違う理由とは?

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就活や転職を考えている人、自分の会社と働き方を比較したい人など、さまざまだと思います。

 

私は両方経験していますが、規模は違うものの仕事自体の内容は同じ感じです。

けど、決定的に違うことがあります

 

その違いについて経験などを元にリアルな事情を説明していきます。

実際に経験したことを元に説明していくので、就職・転職などの参考情報として使えると思いますよ。

 

比較基準については、IT系の中小企業だと派遣業を行っている企業も多いので”受注案件”での場合としました

 

大手企業と中小企業で大きく違うところとは?

これからシステムエンジニア(SE)の仕事はどうなる

 

単価は当然大手のが高い、工数の出し方の考え方に違いがある

どういうことかというと、単価に関しては当然大手の方がネームバリューがあるので信頼性ということで単価が高くなります。

 

【SE単価 / 月の目安】 ※企業により違いますが、大体この範囲内にいるはず

中小IT企業70万円~90万円
大手IT企業90万円~120万円

 

次に「工数の出し方の考え方」とはどういうことかというと。

大手は割と社員ファーストな考え方が中小と比較すると強めということです。

 

  • 残業をさせたくない
  • 大手がゆえに影響力があるため、世間の目が厳しくなりがち
  • リソース(エンジニア)の確保

など

 

他にもあると思いますがこんな感じです。

 

”リソースの確保”というのはエンジニアを確保しておきたいということです。

仕事をさばく人が多いと、それだけ多くの仕事が受注できるからです。

 

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IT企業の大手と中小の働き方を比較

IT企業の大手と中小の働き方を比較

 

大手企業と中小企業との違いをふまえた上で、どのように働き方に違いが出てくるかという経営者の優先順位によって決まります。

 

 

大手企業と中小企業の優先順位

 

当然企業にもよりますが、企業の規模に比例して社員ファーストが高い企業が多いという傾向にあると思います。

 

大手企業は企業の労働組合があったりするので、余計に気を付けているのかもしれませんね

 

 

優先順位は給料明細からも裏付けがとれる

 

給料明細で”残業代”の項目に注目してください

残業代が見込み残業となっている企業は、仕事の優先順位が高いということです。

それと同時に、ブラック企業である可能性が高い。

 

私の経験談ですが、以前に所属していた会社では残業代が見込み残業でした。

その会社は派遣業も受注業もやっていたのですが、受注チームが見込み残業でした。

その実態は、月に40時間以上の残業が当たり前だったからです。

新卒で入社して1年目から連日の午前様や徹夜作業もありました。

 

  • 経営者の過重労働に対する認識の甘さ
  • 管理職の人の長時間労働の常習化
  • 社員の長時間労働に対する感覚の麻痺
  • 工数算出の甘さ
  • 納期が短い

など

 

 

細かいことを言い出すといろいろあるのですが、今回の「働き方」に対しての代表的な問題点を挙げました。

 

よくありがちな、長い時間仕事しているのが偉いみたいな古い風潮

 

大手企業や中小企業はあまり関係がないという見方もできますが、中小企業の方が大手企業に比べてこういった考え方が比較的多いということで比較の例としました。

 

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なぜ働き方に違いがでるのか

なぜ働き方に違いがでるのか

 

ネームバリューが大きさ

中小企業は大手企業と比べて、当然ネームバリューがありません。
そのために、中小企業としては大手企業と比較されると勝ち目がありません。

 

 

中小企業どうやって大手企業と勝負するのか

 

「早い」「安い」で勝負

信用もノウハウも大手企業の方が勝っているなら、正直これしかないです。

その結果、工数を極限まで削ってさらに、納期を早めるといったことをすることになります。

 

会社としてはいいけど、エンジニアはたまったもんじゃない…

 

当然、中小企業でも大手企業に負けない”何か”があれば、「早い」「安い」で勝負する必要がそもそもありません。

逆に大手企業でも「早い」「安い」で勝負している企業もあります。

 

IT企業は山ほどありますから当然と言えば当然ですね

企業選びのポイント

 

就活・転職を検討しているの人は、入社しようとしている企業は「何が強みなのか」「同業他社とはどのような差別化をはかっているのか」ということを調べてみると、より失敗するリスクが減ると思います。

 

 

まとめ:結局は企業努力

結局は企業努力

 

大手企業と中小企業という軸で比較をしましたが、必ずしも「大手企業は社員ファーストで、中小企業はブラックだ」といっているわけではありません

私の経験や同業の知人達の話よる内容からの結論です。

 

社員の働きやすさをどれだけ企業側が考えているか、実施しているか

最近よく耳にするのが事が次の通りです。

  • ノー残業デーの徹底(強制的に帰される)
  • 月に20時間以上残業する場合は課長職以上の役職者の承認が必要
  • 22時以降の残業禁止

 

こういった企業努力は大きく評価されるため、福利厚生などを見ると書いてある企業も多いですね。

直近でいうと、プレミアムフライデーを実施した企業はテレビやメディアで紹介されていました。

 

 

IT業界に根付く誤解

 

IT業界の企業努力を語る上では、まだまだIT企業に対する誤解をよく耳にします。

  • 深夜残業
  • 徹夜
  • 過重労働

 

昔の話で今どきそんなことはありません。(詳しくは”システムエンジニア(SE)の仕事が”きつい“のは昔の話”の記事をどうぞ)

 

誤解を3つ挙げましたが”今どき”で言い換えるとこうなります。

  • 深夜残業:仕事できない → 自分のレベルにあった仕事をするべき
  • 徹夜:スケジュール管理・リスク管理ができていない → 管理者の能力不足
  • 過重労働:会社の経営方針に問題あり → こんな会社は早くやめましょう

 

厳しい言い方になりましたが、ぶっちゃけるとこのように言い換えれますね。

 

働き方改革でIT企業もこのような誤解は受けづらくはなってきてはいますが、全てのIT企業が働き方改革を実施してはいないというのが現状です。
就活・転職をしている人でIT企業に入社を考えている人は、面接時に働き方改革の実施について質問してみるといいと思います。

 

 

転職したことがない人は、自分の会社しか知らない場合が多いと思います。

これをきっかけに、一度客観的に自分の会社を見てみるというのもいいと思いますよ。

 

 

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